とっても暑い夏ですね。夜、いい睡眠とれていますか?眠れない悩みのあなたにとっておきの情報!なんと冷たい水だし冷茶で、安眠。緑茶の効能が穏やかな眠りができる方法をお届けします。
冷茶ってどうして色が変わるの?あまり美味しくないと思うのは何で?

お湯で淹れたお茶を耐熱ガラスポットにいれ、冷蔵庫で冷やした後、飲もうと思ったら「あっ、色が変!」っていう経験ありませんか?水筒でも同じことが。朝、急須で水筒に淹れたお茶を、お昼に飲もうと思ったら、緑色から茶色に変わっていたなんてことも。この色の変化には、ふたつの要因があります。
ひとつは「クロロフィル」です。植物の葉には、クロロフィルという色素が含まれています。もちろんお茶にも。この色素が緑色のため、お茶の葉はきれいな緑色なんです。
お茶の葉を摘んで、最初にやる作業、それは蒸気で短時間、蒸すことです。これによりクロロフィルの酸化を防ぎ、お茶の緑色を保らせています。しかしガラスポットのお茶も、水筒のお茶も酸化して、クロロフィルが壊れてい、色の変化が起こったのです。
ふたつめは「カテキン」です。カテキンは、お茶に含まれている、とても優れた成分で、血圧上昇抑圧作用、抗酸化作用、血糖値、コレストール調整作用など、いいこといっぱい挙げることできます。
高濃度カテキン飲料と銘打って販売している商品も多くなってきました。実はこのカテキン、とても酸化しやすいんです。
カテキン自体は無色なんですが、酸化するとタンニンという物質になって、茶色になるんです。この酸化した状態が、緑色から茶色への変化の原因です。
色の変化だけではなく、味の変化も起こっています。カテキンが酸化してできたタンニンは、渋みがあります。この渋みが、お茶本来の旨みを、なくしてしまうのです。
暑い夏、冷たいお茶を美味しく飲みたい!そんなあなたに冷茶の凄さと、美味しい淹れ方、お伝えします。
冷茶の驚く効果効能とは?

冷茶といっても、熱いお湯で淹れた緑茶を冷ましたお茶のことではありません。今回お話しする冷茶は「水出し緑茶」と「氷出し緑茶」です。もともとこのふたつの冷茶、凄いんです。
凄さのひとつめが、免疫力アップ効果です。この免疫力アップは「エピガロカテキン」がポイント。このエピガロカテキン、免疫細胞のマクロファージを活性化させます。体の中の異物を除去する作用、感染症予防や抗酸化作用により、動脈硬化予防にも期待されています。
水出しや氷出しにすることによって、緑茶に含まれるエピガロカテキンの摂取が、とても多くなります。
ふたつめの凄さは、安眠効果です。この安眠効果、「テアニン」がポイント。テアニンはリラックスしたとき脳にでる、α波を増加させる作用があります。
さて、お茶と安眠で問題となるのが、緑茶に含まれるカフェインです。ご存じの通り、カフェインは、覚醒作用があって、興奮して眠れなくなってしまいます。ところが、水出し、特に低温の氷出しだと、カフェインの抽出量はほとんどなくなります。この作用を利用してテアニンいっぱい、カフェイン限りなくゼロで、心地よい眠り効果を得ることができます。
そうそう、冷茶飲むのは、寝る前の1時間ぐらいがいいそうです。体を冷やさないためにもでしょうか。
冷茶と温かいお茶の味の違いってあるの?

「渋くない!」「お茶の旨み、感じる!」これ、水出し録茶や氷出し緑茶で淹れた冷茶を飲んだ人の感想です。温かなお茶と冷茶の味の違いって、どこにあるのでしょうか。
そのキーワードが「テアニン」です。お茶の旨みに係わる成分がこのテアニン、アミノ酸の一種です。お茶に含まれるアミノ酸の半分以上がテアニン。前に述べたように、水出し、氷出し緑茶は、苦み成分のカフェインや渋み成分のタンニンをつくっているカテキン(エピガロカテキン以外)が少なく、旨み成分のテアニンが豊富。だからお湯だしとは違う、美味しさを楽しむことができます。
温かいお茶よりも冷茶の方がいいの?

ここまでの話だと、温かいお茶より冷茶がすべていい!と感じてしまうかもしれません。しかしお湯で淹れるお茶にも、冷茶にないよさがあります。
そのひとつがカテキンの効能です。免疫力アップのエピガロカテキンは水溶性。お茶に含まれている他のカテキンは水に溶け出しにくく、お湯で摂取しやすい成分。お湯で淹れたお茶には、抗酸化作用、体脂肪を減らす作用があります。
温かいお茶にはカフェインも。頭をスッキリさせたいときにはやはり、お湯で淹れたお茶がいいですね。
味はどうでそうか?水出し、氷出しでは堪能できない、お茶本来持っている渋みを楽しみたいときには、やはりお湯で淹れたお茶。温かいお茶と冷茶、それぞれによさがいっぱい。そのときの気分、状況で飲み比べてみては、いかがでしょうか。
冷茶の美味しい出し方(淹れ方)や水出しする時間は?

冷茶の効能、美味しさ、お話してきました。それではどのように淹れたら、美味しい冷茶を楽しめるか、お伝えします。
最初は水出し緑茶の淹れ方です。簡単なのはティーバッグで淹れる水出し緑茶。ティーバッグ1袋のグラム数は商品によって違いますが、水1リットルに対して1袋が目安です。冷茶ポットにティーバッグを入れ、少し水を入れたら、振ったり、箸で回したりして、濃く出して、残りの水を注ぐと早くできます。冷蔵庫で3時間から6時間冷やしてください。
同じティーバッグでも、「いつも飲んでいる美味しいお茶で、冷たく飲みたいわ」という方におすすめなのが、お茶パック(だしパック)を利用した淹れ方です。
1リットルの水に対して、茶葉10gから15gをお茶パックに入れます。それを冷茶ポットにポン。水1リットルを注いで冷蔵庫へ。3時間から6時間冷やしてお飲みください。同じお茶でも、お湯で飲んだ時と違う美味しさ、味わえます。
「もっと早く飲みたいわ」そんなときの裏技が、お湯を使って。茶を冷茶ポットに入れた後、茶葉が浸るくらいのお湯を淹れます。熱湯ではダメ。苦み成分が出過ぎます。60度から70度ぐらいがいいですね。3分ぐらいすると茶葉がしっかり開きますので、ここで水を注ぐのも美味しさのポイント。後は冷蔵庫へ。思ったより早く濃い冷茶、飲むことできますよ。
茶葉を使っての水出し緑茶は、今評判の、「フィルターインボトル』を使うと、とても便利です。名前のとおり、フィルターが注ぎ口に付いているので、普段使っているお茶を10gから15gをボトル(750ml)に入れて、水を注ぐだけ。あとは冷蔵庫で3時間から6時間ぐらい。横に入れて漏れない優れもの。見た目もスタイリッシュでおすすめです。
次は氷水出し緑茶。急須を使っての淹れ方です。氷水200ccに茶葉10gぐらい。お湯で淹れる量よりも多めに入れるのがポイント。急須に茶葉を入れ、氷水を注いで5分ぐらい。氷の入った透明グラスに淹れてください。安眠効果バッチリ、旨み成分テアニンいっぱいの冷茶を楽しめます。
究極の冷茶は、氷出し緑茶。これも急須を使います。茶葉10gを急須に入れて、茶葉が浸るくらい水をいれます。その後急須の中に氷を入れ、蓋をして氷が溶けるのを待ちます。飲む時は、小さめなグラスにいれください。「これがお茶?!」と思うくらい、美味しさがぎゅっと濃縮された冷茶を楽しめます。2煎目は冷水でOKです。
まとめ
緑茶にはいろんな成分が含まれています。それぞれの成分が、効能を生み、美味しさを作り上げています。その成分の特徴をうまく引き出すことのできる、冷茶。普段の温かなお茶とはひと味もふた味も違います。まだまだ暑い日が続きます。水分補給、熱中症対策にもなる冷茶を飲んで、健康的に潤いのある時間を過ごしてみませんか。
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